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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

「あっ…!そーいえばヤマチャン
 アレどうなった??」

「アレ?って??」

「ほら彼だよ!!
 その後、どうなったかなぁ…って」

「…もしかして ヨッチ?」

「えーっ何々?
 私聞いてないよ、山一さん」

…よしっ!エミが食いついた!!

けど…ヤマチャン、ごめん。
とんだ とばっちり

「…何も…なんもないよ。
 これからもない。」

「そ…そうなの?
 残念だな…
 ヨッチ君、身長高いし
 イケメンだし
 結構気が利くし
 いいと思うんだけどな…」

「私も同意見だよ」

ミッチがにっこりと言った。

「身長差はあるけど
 お似合いだと思うな。」

「ヨッチって園芸部の四谷君?」

エミが興味を示している
あれ?もしかして ひょっとして
これマズい??

「あいつさ、
 女心分かんなくない?」

はい…?

「一時期いーなーって
 思った時期あってさ、
 アピったんだけど…
 全っ然 見向きもしないの。
 思い切って私から
 わたしから、 …よ!
 告ったら
 『好きな人いますんで』
 だって!」





エミがモーションかけて堕ちないとは

…ヨッチ君、強者!!

なんか見る目が変わっちゃうよ。
本当にヤマチャン一筋なんだ。
なんかもう、絶対ヤマチャンと
上手くいってほしい!!

「へーっ。
 エミちゃん振るなんて
 アイツも勿体ないことするね」

ヤマチャンが
どうでもいい、と言わんばかりに
真顔でコメントした。

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