
「再会」と呼べる「出会い」
第20章 見送る人
「それは絶対に出来ない
どんくさいミカじゃ
足手まといにしかならないもの」
「やだ」
やだ
「あのね もしかしたら俺」
やだ
「聞きたくない!」
「エレミムを倒した瞬間
もしくは戦闘で」
「聞きたくない!!」
私は次朗君の背中に回した腕に
思いっ切り力を込めた。
「ごめんね
こうなるから怖かった」
「…」
「本当は最初に
職員室で君に会った時から気付いてた
すぐにこんな風に抱き締めたかった
でも出来なかったんだ
君も気付いてたわけじゃなかったし
遠くから見るだけにしようって思ったのに」
「私は次朗君とカラスさんと
またこうなれて …嬉しかったよ」
もう一度会えて本当に嬉しかった。
「俺も」
「まだ 離れたくないよ
一緒にいたい
ずっと ずっと ずっと… 」
次朗君の指が私の頬を伝わる涙を拭った。
「もし
生まれ変わる事が出来たら
必ず君に会いに行くよ」
あの日私が伝えた約束を
今度は次朗君が言葉にする。
「…でもな やっぱり自信ない」
「え… んっ」
合わせた唇。
絡められる舌にユルリと思考が溶けていく。
「…ふぇ」
「愛してる
ミズカ」
見つめる次朗君の青紫色の瞳が
ぼんやりしてきたかと思うと、
わたしは意識を失った。
*…*…*…*…*…*…*
どんくさいミカじゃ
足手まといにしかならないもの」
「やだ」
やだ
「あのね もしかしたら俺」
やだ
「聞きたくない!」
「エレミムを倒した瞬間
もしくは戦闘で」
「聞きたくない!!」
私は次朗君の背中に回した腕に
思いっ切り力を込めた。
「ごめんね
こうなるから怖かった」
「…」
「本当は最初に
職員室で君に会った時から気付いてた
すぐにこんな風に抱き締めたかった
でも出来なかったんだ
君も気付いてたわけじゃなかったし
遠くから見るだけにしようって思ったのに」
「私は次朗君とカラスさんと
またこうなれて …嬉しかったよ」
もう一度会えて本当に嬉しかった。
「俺も」
「まだ 離れたくないよ
一緒にいたい
ずっと ずっと ずっと… 」
次朗君の指が私の頬を伝わる涙を拭った。
「もし
生まれ変わる事が出来たら
必ず君に会いに行くよ」
あの日私が伝えた約束を
今度は次朗君が言葉にする。
「…でもな やっぱり自信ない」
「え… んっ」
合わせた唇。
絡められる舌にユルリと思考が溶けていく。
「…ふぇ」
「愛してる
ミズカ」
見つめる次朗君の青紫色の瞳が
ぼんやりしてきたかと思うと、
わたしは意識を失った。
*…*…*…*…*…*…*
