
「再会」と呼べる「出会い」
第20章 見送る人
「で でも
赤い石の力は月守のかんちゃんや
チャンドラさん(月子パパ)とか
月守の、一部の人しか使えないんでしょ?」
「エレミムは月守なんだ
月ちゃんの従弟にあたるから
赤い石を発動できる」
エレミム
は次朗君の身体の時間を止めた人。
地球を汚した人類を憎んで、
滅亡させようとしてる人。
その人が赤い石の力を
使うことができる。
「…そんな」
赤い石はかつて
身体を乗っ取られた
月ちゃんに破壊された大地や生き物を
再生させるのに使われた。
山はなくなり、森は焼け、大地が抉れた。
人も、動物も沢山犠牲になった。
赤い石で
火、風、土、水、そして光と闇
それぞれの守人の力を増幅させることで
再生することができたのだ。
赤い石はいわば力の増幅器
「大変になりそうなんだね」
「そうだね」
「私にできること ある?」
「…」
次朗君は優しい表情で私を見た。
「言うと思った」
「え
あ えっと
活力をあげることなら できるかな」
「そうだね」
次朗君は少し微笑むとまた、俯いた。
「か かんちゃんって本当に強いよね
この間ハクアをこてんぱんにしたのを
目の当たりにして改めて凄いなって思った
きっと 大丈夫だよ!」
元気出して
「敵の居どころをつかんだ
何か始められる前に潰さないと」
「行くの…? いつ? 」
「今日の夕方」
え
「き 急だね」
「可能性の話 だけど
もしかしたら」
「待って!!」
心臓の中心から、全身に悪寒が走る。
次朗君の言葉が怖い。
「私も 一緒に…」
私を抱き締める次朗君の腕が、体が、
余計に冷たく感じた。
赤い石の力は月守のかんちゃんや
チャンドラさん(月子パパ)とか
月守の、一部の人しか使えないんでしょ?」
「エレミムは月守なんだ
月ちゃんの従弟にあたるから
赤い石を発動できる」
エレミム
は次朗君の身体の時間を止めた人。
地球を汚した人類を憎んで、
滅亡させようとしてる人。
その人が赤い石の力を
使うことができる。
「…そんな」
赤い石はかつて
身体を乗っ取られた
月ちゃんに破壊された大地や生き物を
再生させるのに使われた。
山はなくなり、森は焼け、大地が抉れた。
人も、動物も沢山犠牲になった。
赤い石で
火、風、土、水、そして光と闇
それぞれの守人の力を増幅させることで
再生することができたのだ。
赤い石はいわば力の増幅器
「大変になりそうなんだね」
「そうだね」
「私にできること ある?」
「…」
次朗君は優しい表情で私を見た。
「言うと思った」
「え
あ えっと
活力をあげることなら できるかな」
「そうだね」
次朗君は少し微笑むとまた、俯いた。
「か かんちゃんって本当に強いよね
この間ハクアをこてんぱんにしたのを
目の当たりにして改めて凄いなって思った
きっと 大丈夫だよ!」
元気出して
「敵の居どころをつかんだ
何か始められる前に潰さないと」
「行くの…? いつ? 」
「今日の夕方」
え
「き 急だね」
「可能性の話 だけど
もしかしたら」
「待って!!」
心臓の中心から、全身に悪寒が走る。
次朗君の言葉が怖い。
「私も 一緒に…」
私を抱き締める次朗君の腕が、体が、
余計に冷たく感じた。
