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「再会」と呼べる「出会い」

第20章 見送る人

「あ 先輩達いるー」
「お疲れ様です」

「お 噂をすれば」

次に体育の授業らしい、
二年生が入ってきた。

「え 噂って何ですかぁ?」

かんちゃん(神鳥さん)と目が合った。
咲希ちゃんと一緒にこちらに来る。

「次朗くんと付き合ってるのは
ほんとは嘘だって話」

山ちゃんが今話していたことを
二人に説明した。

「あーーーやっぱり
分かりますよねぇ」

かんちゃんはあっさりと認めてしまった。


「か かんちゃんだめだよぉ」
「しょうがないよ ミカ先輩
誰だって次朗くんの態度見てれば
ミカ先輩が本命って気付くもん」





正直嬉しかった。
モヤモヤが晴れた気がした。
…でも

いいのかな、それで。

「私は大丈夫
好きな人を困らせるようなことは
しないから」

少し不安になっている私に気付き、
かんちゃんはにこやかに言った。

「こうなると思ってたよ
言い出しっぺだけど
あいつ(次朗くん)自身が
ミカ先輩を好きすぎるんだもん」

「…ぅ」

顔が 燃える。

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