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「再会」と呼べる「出会い」

第20章 見送る人

「ミカティ
やっぱりさ
みんな分かっちゃうんだよ」

「そうだよねぇ」

山ちゃんとミッチが苦笑する。

「フォローしようがないもん」

がーーーん


「言っちゃいなよ
 別に誰も責めないよ
 優司先輩には強引に付き合わされてた
 って感じだったし
 次朗くんっていう本命が現れたから
 別れたってことでしょ」

セリハちゃんが
あたふたする私の
ブラウスのボタンを止めてくれた。

な 何も言ってないよわたし!

「次朗くんの猛プッシュ
目の当たりにしたしね」

「聞いたよ~
初日にいきなりキスされたって」

あ あの買い物帰りのこと
みんなに知られてる…!?

「バス停で一緒にいたところも見たしね」

あの時のことも?!
やっぱり見られてた!!

「次朗くんが
ミカちゃん一筋なの
もうみーんな分かってるよ」



わ!!!!!


「ミカティ可愛い~」

「まっかっか 」


…次朗くん だめだよぉ


「こんな可愛いんじゃねぇ」

「なんか仕方ないよね」

「次朗くんのこと
いいなって言ってた子は
みんなもう諦めてるよ
佐伯さんには叶わないって」

う わーーーーー

「え で でも…」

どうしよ どうしたらいいのっ?!


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