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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

「ミカ?
 え あれ?
 ?? 
 …俺の足
 治ってる?!!」

「おはよう
 井崎優司君
 君も道端で倒れてたから
 ここに運んで
 お世話させてもらったよ
 足どうかしたの?」

次朗君が優司君に向かって
怪しく微笑んだ。

「練習中に折って…おかしいな
 すっかり元通りだ…
 ?
 お前は ?」

「ミカが大変
 お世話になったようで」

若干
次朗君の声が冷たい。

「…あぁ 
 お前ミカと写真に写ってた奴か
 …

 俺らもう別れたから
 好きにしろよ」

「…ゆーくん」

エミが切なげに
優司君を見つめていた。

「倒れてた?
 あー…そういや
 記憶飛んでる
 エミと学校の近くまで
 来たのは覚えてるけど

 …やっぱお前に
 直接謝りたくて」

優司君が私を見る。

「いいよ
 もう大丈夫」

私は笑顔を作った。
私に対しての謝罪なら
もう十分たと思っていた。
だって全部
元をたどれば
あのハクアのせいだったんだし。

責めようがないよ ね。


「本当にごめんなさい
 あんな酷いこと…
 自分が信じられない 」

エミが半泣きで
私に向かって頭を下げた。


あれ?

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