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「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

「ミカ
 名前を呼んであげて」

「うん 

 エミ」

私は名前を呼びながら
なんとなくエミの手に触れた。

温かな手は
私の手の平の中で
ぴくりと動いた。

ゆっくりエミの瞼が開く。

「…エミ」

「? ミカ ちゃ…

 ここは?」

「ここは学校の近くの
 喫茶店だよ」

次朗君が答えた。

「喫茶店?? 
 次朗君
 え 隠土先生も?
 どうして??」

二人の記憶は残ってるんだ。

「倒れてたところを
 運んだんだよ
 病院に行くまでも
 なさそうだったし」

次朗君が適当な理由をつける

「…ミカちゃんに会うために
 学校に来たところまでは
 覚えてるんだけど
 
 !
 
 ゆーくん!?」

エミは
眠る優司君の枕元に座った。

“ゆーくん”
そういえば廃墟でも
聞いた気がする。

「ん  …エミ?」

優司君が重そうに
瞼を開けた。

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