
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「ごめんね
少し寒いかも」
次朗君がそう言うと、
部屋の温度が急に下がった。
次朗君を見ると、
その瞳は青紫色に輝いていた。
そして紫色の、オーラって
言えばいいのかな。
次朗君の身体から
ユラユラ出ている。
それは禍々しさより寧ろ、
清々しいような感じがした。
次朗君は右手を
仰向けになる優司君の額に翳した。
すると、うっすらと
水面のような物が現れた。
そこへ手を入れる。
眠る優司君の眉元が
ピクリと動く。
水面がボコボコと泡立った。
青に近い紫色の
湯気のようなものが
気泡が弾けると同時に
揺らめく。
中はどうなっているんだろう?
優司君の頭の中を
いじってるって事なんだよね?
お兄さんである隠土先生が
肉体を浄化・治癒出来るのに対し、
弟の次朗君は
精神を浄化することが出来る。
浄化することで排出された
怒りや悲しみ等の陰気は、
精気として魔力の元となる。
次朗君に精気を吸われると
スッキリした気分になるのは
そのせいなんだよね。
そしてこの精神を浄化する力は
魔力と合わさることで、
人間の一部の記憶を消す、
または置き換える事が出来る。
少し寒いかも」
次朗君がそう言うと、
部屋の温度が急に下がった。
次朗君を見ると、
その瞳は青紫色に輝いていた。
そして紫色の、オーラって
言えばいいのかな。
次朗君の身体から
ユラユラ出ている。
それは禍々しさより寧ろ、
清々しいような感じがした。
次朗君は右手を
仰向けになる優司君の額に翳した。
すると、うっすらと
水面のような物が現れた。
そこへ手を入れる。
眠る優司君の眉元が
ピクリと動く。
水面がボコボコと泡立った。
青に近い紫色の
湯気のようなものが
気泡が弾けると同時に
揺らめく。
中はどうなっているんだろう?
優司君の頭の中を
いじってるって事なんだよね?
お兄さんである隠土先生が
肉体を浄化・治癒出来るのに対し、
弟の次朗君は
精神を浄化することが出来る。
浄化することで排出された
怒りや悲しみ等の陰気は、
精気として魔力の元となる。
次朗君に精気を吸われると
スッキリした気分になるのは
そのせいなんだよね。
そしてこの精神を浄化する力は
魔力と合わさることで、
人間の一部の記憶を消す、
または置き換える事が出来る。
