
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
井崎先輩の身体は、
傷も全て治癒され
汚れも無くなり綺麗になった。
胸が上下に動き
かすかに寝息が漏れている。
「井崎はもう大丈夫だ
けどしばらく寝かせておく」
「混乱しちゃうといけないもんね」
「そうだな
百瀬は…
大きな怪我は無いけど
全身痣と擦り傷がすごいな
…また 憑けられていたのか」
隠土先生が
今度は百瀬先輩の方に向く。
「そうみたい
吸精鬼は取れたみたいだけど」
「…そうか」
「ミカ先輩が言ってたんだけど
敵が用意した
花束の匂いを嗅いだら
自分から身体を離れたんだって」
「敵?」
「アゼットっていう
植物を操る女の人
ミカ先輩は
助けてくれようとしたって
言ってた」
「え 敵…なんだよな?」
「うん
なんかね
引っかかっちゃって
私
エレミムの事は知ってるけど
敵の事はよく
知らないんだよね」
戦う事ばかりで
話し合いなんてしたことないし。
…ハクアが
どうしようもなく
頭に来る奴だってことは
分かるけど…。
昔も今も
戦う事に理由はあるけど、
相手の事を
知ろうとはしてこなかった。
だってそれは
情が移って、それで
戦いに油断してしまったり
しかねないから。
けど
それでいいのかな?
傷も全て治癒され
汚れも無くなり綺麗になった。
胸が上下に動き
かすかに寝息が漏れている。
「井崎はもう大丈夫だ
けどしばらく寝かせておく」
「混乱しちゃうといけないもんね」
「そうだな
百瀬は…
大きな怪我は無いけど
全身痣と擦り傷がすごいな
…また 憑けられていたのか」
隠土先生が
今度は百瀬先輩の方に向く。
「そうみたい
吸精鬼は取れたみたいだけど」
「…そうか」
「ミカ先輩が言ってたんだけど
敵が用意した
花束の匂いを嗅いだら
自分から身体を離れたんだって」
「敵?」
「アゼットっていう
植物を操る女の人
ミカ先輩は
助けてくれようとしたって
言ってた」
「え 敵…なんだよな?」
「うん
なんかね
引っかかっちゃって
私
エレミムの事は知ってるけど
敵の事はよく
知らないんだよね」
戦う事ばかりで
話し合いなんてしたことないし。
…ハクアが
どうしようもなく
頭に来る奴だってことは
分かるけど…。
昔も今も
戦う事に理由はあるけど、
相手の事を
知ろうとはしてこなかった。
だってそれは
情が移って、それで
戦いに油断してしまったり
しかねないから。
けど
それでいいのかな?
