
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「お願いします
二人の身体を
よく見たわけじゃないけど
酷い目にあってたんだと思う」
「…だな
先に 井崎からか」
先生は井崎先輩の横に座ると
まず腹部に手を当てた。
キラキラ
小さく輝いて渦を作る。
それは井崎先輩を囲むように広がると
身体のあちこちにに吸い込まれていった。
側にいるだけで心地よくなる。
「足の骨は
治療中だったみたいだな
…けど 治しとくか
サッカーやってるんだもんな」
膝に手をかざすと
そこから何かが浮かんできた。
掴み取るように握りこむ。
「…よし
?」
隠土先生が井崎先輩の
身体の一点を見つめて
手を止めた。
身体を横に向けさせ
ズボンを下げる
…わ
露になった腰に黒い傷がある
というか …何これ
「契約印か」
隠土先生が呟いた。
「何ですか?けいやくいんって」
「悪魔と契約すると
身体のどこかに
必ず刻まれるらしい」
「え あ じゃあ
あの自称天使と?」
「自称天使は
悪魔だって言ってたな
成程な」
隠土先生はそう言って
その部分に直接手を当てた。
さっきよりも強い光が溢れ出す。
「ぁ」
びっくりした。
隠土先生を囲むように
水の龍が現れる。
まるで力を増幅させるように
手の平に吸い込まれていく。
水龍の
光を反射しながら煌く様は
宝石のようで凄く綺麗だ。
「…これでよし」
隠土先生が手をどけると
契約印は跡形もなく消えていた。
二人の身体を
よく見たわけじゃないけど
酷い目にあってたんだと思う」
「…だな
先に 井崎からか」
先生は井崎先輩の横に座ると
まず腹部に手を当てた。
キラキラ
小さく輝いて渦を作る。
それは井崎先輩を囲むように広がると
身体のあちこちにに吸い込まれていった。
側にいるだけで心地よくなる。
「足の骨は
治療中だったみたいだな
…けど 治しとくか
サッカーやってるんだもんな」
膝に手をかざすと
そこから何かが浮かんできた。
掴み取るように握りこむ。
「…よし
?」
隠土先生が井崎先輩の
身体の一点を見つめて
手を止めた。
身体を横に向けさせ
ズボンを下げる
…わ
露になった腰に黒い傷がある
というか …何これ
「契約印か」
隠土先生が呟いた。
「何ですか?けいやくいんって」
「悪魔と契約すると
身体のどこかに
必ず刻まれるらしい」
「え あ じゃあ
あの自称天使と?」
「自称天使は
悪魔だって言ってたな
成程な」
隠土先生はそう言って
その部分に直接手を当てた。
さっきよりも強い光が溢れ出す。
「ぁ」
びっくりした。
隠土先生を囲むように
水の龍が現れる。
まるで力を増幅させるように
手の平に吸い込まれていく。
水龍の
光を反射しながら煌く様は
宝石のようで凄く綺麗だ。
「…これでよし」
隠土先生が手をどけると
契約印は跡形もなく消えていた。
