
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
表からだけでは
分からないことって
あるんだね。
私は百瀬先輩の
顔にかかる髪の毛を
指で直そうとした。
けど、涙で張り付いて
上手くできない。
この人でも泣くんだ。
百瀬先輩には
何度も
睨まれたような気がする。
始業式の後からだっけ。
あと次朗君と
仮に付き合うように
なってからは特に。
あの顔からは
想像出来ないぞ。
「今すぐ来てくれるって」
電話を終えた
香田先輩が戻って来た。
「そうですか
香田先輩も
擦り傷酷いですね」
香田先輩は
制服がボロボロだった。
「あーけどこの位なら
全然大したことねーから
寧ろこの破れっぷりが
やべーわ
母ちゃんにどやされそ」
「え 香田先輩でも
そんな事あるんですか?」
意外だなぁ。
だって勉強も何でも出来るし、
誰かに怒られるイメージなんて
無いよ。
「あるある
…に比べてお前は
流石」
「へへへ
埃は被りましたけどね」
汚れはしたものの、
破れたり、
傷は負ったりしていない。
分からないことって
あるんだね。
私は百瀬先輩の
顔にかかる髪の毛を
指で直そうとした。
けど、涙で張り付いて
上手くできない。
この人でも泣くんだ。
百瀬先輩には
何度も
睨まれたような気がする。
始業式の後からだっけ。
あと次朗君と
仮に付き合うように
なってからは特に。
あの顔からは
想像出来ないぞ。
「今すぐ来てくれるって」
電話を終えた
香田先輩が戻って来た。
「そうですか
香田先輩も
擦り傷酷いですね」
香田先輩は
制服がボロボロだった。
「あーけどこの位なら
全然大したことねーから
寧ろこの破れっぷりが
やべーわ
母ちゃんにどやされそ」
「え 香田先輩でも
そんな事あるんですか?」
意外だなぁ。
だって勉強も何でも出来るし、
誰かに怒られるイメージなんて
無いよ。
「あるある
…に比べてお前は
流石」
「へへへ
埃は被りましたけどね」
汚れはしたものの、
破れたり、
傷は負ったりしていない。
