
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
その話は
私達が生まれ変わる前まで
遡った。
赤い石を集める意味。
転生が
隠土先生と神鳥さんの
再会の為だけの
ものではなかったこと。
人間を恨み、
滅亡させようとしている存在。
それと戦うべく
一つの場所に集まった仲間。
これから
やらなければならないこと。
次朗君は
私が知りたかったことを
隠さず全て話してくれた。
「…」
「守るから
滅亡なんて絶対させない
今も 未来も」
次朗君の紫色の瞳は
決意を帯びて強く輝いていた。
事実を飲み込むには
あまりにも大きすぎた。
あまりにも恐すぎた。
人類滅亡…。
「本当に
あのハクアに
何もされなかった?」
次朗君が眉を寄せた。
「本当は凄く悔しい
俺より先にあいつに
見つかるとか
…次に会ったら必ず」
表情に怒気が浮かぶ。
「ごめんね
私もすぐ近くにいたのに」
次朗君は
私の家のすぐ近く、
リョウ君の家に
頻繁に出入りしてたのに。
それも
リョウ君の前の代、
善吉お爺ちゃんの時から…。
「それは仕方ないよ
あの二人の力は
絶対だからね」
あの二人、とは
チャンドラさんと
ダーマさんの事だ。
「けど文句は
言っておきたいね
…ところで」
次朗君がカップを置いた。
組んでいた足を外し
こちらを真っ直ぐ向く。
「電話くれたのは
こういう事が
聞きたかったからなの?」
「あ えと
…実はね」
私は優司君から
電話があった事を話した。
「私
あの電話をくれたのは
ハクアに身体を
乗っ取られていない
本当の優司君
だったと思うの」
「…うん だね
本当はいい奴なのかも
それに
本気でミカの事
好きだったんだな」
「…」
次朗君にそれを言われると、
胸に何か刺さるような気がした。
私の中にある、
申し訳ないという気持ちは
まだ消えてはいないのだ。
「まー でもミカは」
次朗君が私を見る。
私達が生まれ変わる前まで
遡った。
赤い石を集める意味。
転生が
隠土先生と神鳥さんの
再会の為だけの
ものではなかったこと。
人間を恨み、
滅亡させようとしている存在。
それと戦うべく
一つの場所に集まった仲間。
これから
やらなければならないこと。
次朗君は
私が知りたかったことを
隠さず全て話してくれた。
「…」
「守るから
滅亡なんて絶対させない
今も 未来も」
次朗君の紫色の瞳は
決意を帯びて強く輝いていた。
事実を飲み込むには
あまりにも大きすぎた。
あまりにも恐すぎた。
人類滅亡…。
「本当に
あのハクアに
何もされなかった?」
次朗君が眉を寄せた。
「本当は凄く悔しい
俺より先にあいつに
見つかるとか
…次に会ったら必ず」
表情に怒気が浮かぶ。
「ごめんね
私もすぐ近くにいたのに」
次朗君は
私の家のすぐ近く、
リョウ君の家に
頻繁に出入りしてたのに。
それも
リョウ君の前の代、
善吉お爺ちゃんの時から…。
「それは仕方ないよ
あの二人の力は
絶対だからね」
あの二人、とは
チャンドラさんと
ダーマさんの事だ。
「けど文句は
言っておきたいね
…ところで」
次朗君がカップを置いた。
組んでいた足を外し
こちらを真っ直ぐ向く。
「電話くれたのは
こういう事が
聞きたかったからなの?」
「あ えと
…実はね」
私は優司君から
電話があった事を話した。
「私
あの電話をくれたのは
ハクアに身体を
乗っ取られていない
本当の優司君
だったと思うの」
「…うん だね
本当はいい奴なのかも
それに
本気でミカの事
好きだったんだな」
「…」
次朗君にそれを言われると、
胸に何か刺さるような気がした。
私の中にある、
申し訳ないという気持ちは
まだ消えてはいないのだ。
「まー でもミカは」
次朗君が私を見る。
