
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「優司君からじゃなくて
エミから呼び出されたの
話したい事があるから
…って」
「また君は
自分を陥れた相手に
情けをかけて…」
「違うよ
だってエミが
あんな風だったのは
吸精鬼のせい
だったんだもの」
私は
まだ素顔だった頃の
エミとの話をした。
「仲がいいからって
お互いの事を
全部知っているわけじゃ
ないからね」
次朗君が静かに応えた。
その言葉に
私は自分達の事も
重ねずにはいられなかった。
「私も
次朗君に聞いてないこと
沢山あるよ」
「…そうだっけ?
何でも話してた気がするけど」
とぼけたな…。
「教えて貰わないでいる方が
不安が大きくなることだって
あるんだよ
…どこに行ってたの?
電話しても出ないし」
パシャ !!
私は次朗君を見た。
「ごめんね」
「謝って欲しいんじゃないよ
教えて欲しいの!
辛いことを抱えてるなら
共有したいの!!
一体何と戦ってるの?
ハクア? アゼットさん??
何なの?」
「…巻き込みたくない」
「充分巻き込まれてるよ!!」
…
教えてよ
いきなり
いなくならないでよ
「そうだね
ちゃんと話すから
…泣かないで ね?」
頬を包む手が
冷たいのに温かいよ。
「取り敢えず上がる?
のぼせそう」
「…うん」
身体を拭き、
部屋に戻ると
やはり下着が用意されていた。
身に着けていた物と
全く同じ物だ。
制服も
綺麗にハンガーにかけられ
壁に下がっていた。
私はそれらを身に着けた。
次朗君は服を着ると
お茶を淹れてくれた。
良い香りのする、
ハーブティーだった。
私達は本棚の隣に置かれた
ソファに座った。
エミから呼び出されたの
話したい事があるから
…って」
「また君は
自分を陥れた相手に
情けをかけて…」
「違うよ
だってエミが
あんな風だったのは
吸精鬼のせい
だったんだもの」
私は
まだ素顔だった頃の
エミとの話をした。
「仲がいいからって
お互いの事を
全部知っているわけじゃ
ないからね」
次朗君が静かに応えた。
その言葉に
私は自分達の事も
重ねずにはいられなかった。
「私も
次朗君に聞いてないこと
沢山あるよ」
「…そうだっけ?
何でも話してた気がするけど」
とぼけたな…。
「教えて貰わないでいる方が
不安が大きくなることだって
あるんだよ
…どこに行ってたの?
電話しても出ないし」
パシャ !!
私は次朗君を見た。
「ごめんね」
「謝って欲しいんじゃないよ
教えて欲しいの!
辛いことを抱えてるなら
共有したいの!!
一体何と戦ってるの?
ハクア? アゼットさん??
何なの?」
「…巻き込みたくない」
「充分巻き込まれてるよ!!」
…
教えてよ
いきなり
いなくならないでよ
「そうだね
ちゃんと話すから
…泣かないで ね?」
頬を包む手が
冷たいのに温かいよ。
「取り敢えず上がる?
のぼせそう」
「…うん」
身体を拭き、
部屋に戻ると
やはり下着が用意されていた。
身に着けていた物と
全く同じ物だ。
制服も
綺麗にハンガーにかけられ
壁に下がっていた。
私はそれらを身に着けた。
次朗君は服を着ると
お茶を淹れてくれた。
良い香りのする、
ハーブティーだった。
私達は本棚の隣に置かれた
ソファに座った。
