テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第19章 廃墟と花嫁

何でも完璧こなしてしまう
彼の欠点があるとすればこれ。

過度な
“妬きもち”と“独占欲”


普通ならとちらも
鬱陶しく感じて
しまうものなのだろうけど

私は寧ろ…


「濡れるよ?」

「…濡らして」


心地いいとすら
思えてしまう。

私、相当イかれてるかも。


次朗君は
身体の向きを変え、
私と向かい合わせになった。


「じゃあ 脱いで」




ファスナーなんて付いてない。
私は取り敢えず
両脇を下に押し下げてみた。
すると

ハラリ

まるで花びらが落ちるように
ドレスはバラバラになり、
消えていった。

私は上下の
下着姿になった。



「全部 だよ」



凄く恥ずかしかったけど
手を背中に回し、
ブラのホックを外す。

そのまま床に落とし、
パンツに手をかけると

「…ふ 」



唇が塞がれた。

すぐに舌が入ってきて
私の口内を犯す。
舌であちこち撫でられ
口内だけでなく、
身体中が熱くなるのを感じる。


私はたまらなくなった。


もう …触ってほしい。


「 …いいの?」

次朗君の唇が切なげに動く。

「何が?
 二人の事は心配だけど
 今は次朗君といたい

 次朗君を元気にしたいの」

「…」



浴槽にはお湯が溜めてあった。
少しだけ白く濁り、
何か甘い香りがした。

次朗君は私を抱き抱えると
そのまま浴槽の中に入った。

温度は丁度いい。
それに身体中の疲れが
一気に解けていくような
感じがした。

私は向きを変えられ、
後ろから
抱き締められる形になった。

あ パンツ…



「そもそも
 何であんな所にいたの?
 井崎優司から呼び出された?」



次朗君が後ろから訪ねる。

冷たい指先が
肩を撫でた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ