
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
リョウ君と神鳥さんが
優司君とエミを連れて
この場を去ってすぐだった。
破壊された教会も、
木々も地面も、崖も、
何事もなかったように
元に戻った。
「次朗君」
耳元で呼んでも
彼は目を覚まさなかった。
ここにくる前から
魔力を消耗してたって
…一体どこで
何をしてきたんだろう。
「目を覚ましたら
話してね」
私は
あの時と同じように
次朗君に口付けた。
起きて
お願い
目を覚まして
「…」
唇を離すと
ゆっくりと瞼が開いた。
その奥は
いつもの綺麗な
紫の瞳。
「もっと …頂戴」
再び 唇を落とす。
呼吸も意識出来ない程、
私達は激しく唇を合わせた。
「…か」
「…ん …」
絡まる唾液は
どちらのものか分からない。
…もうどっちでもいいや
いつの間にか
私は地面に仰向け。
次朗君の瞳は
そんな私を
楽しそうに見つめている。
「この格好は
まだ君には早いよ」
「だよね …」
ウェディングドレス
ちゃんと
着れる時が来るかな?
「でも似合ってる」
「…」
私達は何度もキスをした。
徐々に
次朗君が回復していくのが
分かった。
「もう ここに
用は無いね」
「うん 帰ろう」
次朗君が抱き起こしてくれた。
「帰る前に…」
「?」
次朗君の、
私を見つめる瞳が
最高に怪しく光った。
*…*…*…*…*…*…*
優司君とエミを連れて
この場を去ってすぐだった。
破壊された教会も、
木々も地面も、崖も、
何事もなかったように
元に戻った。
「次朗君」
耳元で呼んでも
彼は目を覚まさなかった。
ここにくる前から
魔力を消耗してたって
…一体どこで
何をしてきたんだろう。
「目を覚ましたら
話してね」
私は
あの時と同じように
次朗君に口付けた。
起きて
お願い
目を覚まして
「…」
唇を離すと
ゆっくりと瞼が開いた。
その奥は
いつもの綺麗な
紫の瞳。
「もっと …頂戴」
再び 唇を落とす。
呼吸も意識出来ない程、
私達は激しく唇を合わせた。
「…か」
「…ん …」
絡まる唾液は
どちらのものか分からない。
…もうどっちでもいいや
いつの間にか
私は地面に仰向け。
次朗君の瞳は
そんな私を
楽しそうに見つめている。
「この格好は
まだ君には早いよ」
「だよね …」
ウェディングドレス
ちゃんと
着れる時が来るかな?
「でも似合ってる」
「…」
私達は何度もキスをした。
徐々に
次朗君が回復していくのが
分かった。
「もう ここに
用は無いね」
「うん 帰ろう」
次朗君が抱き起こしてくれた。
「帰る前に…」
「?」
次朗君の、
私を見つめる瞳が
最高に怪しく光った。
*…*…*…*…*…*…*
