
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「もう逃げられないよ
観念したら?」
次朗君の口調が
いつもに戻っていた。
「くぅうううう」
「自分でできないなら
こっちでやるけど」
「クソウ! クソウ!!」
ハクアは
懲りずにもがいている。
「離してミカ」
「いや」
私は次朗君の腕を
掴んだままだった。
離れたくなかった。
一度でも離れたら
無くしてしまう気がした。
「ミカ」
次朗君が優しく
私の手に触れる。
「いやだよ
怖いよ…!!」
「クフフフフフフ 皮肉ダッタナァ
何しろ最初にその娘に
気付いたのは
貴様ではなく
アタクシだったのダカラ」
「…」
「直ぐ側にいて
何故貴様が
気付けなかったのか
…分かるか?」
ハクアが嘲う。
私は次朗君の手を握った。
「あの
光と闇の神が
娘の魂の周りに
結界を張ったのだ」
「はぁ?!
アンタが何言ってるの?!」
神鳥さんが怒る。
「なんでお前がそんな事を
知っているんだ?!」
リョウ君も叫ぶ。
「やりそうな事だね
分からなくもないよ」
一方の次朗君は冷静だった。
闇と光の神
それは
闇王ダーマおじさんと
月ちゃんのお父さん、
ドラおじさんのことだ。
観念したら?」
次朗君の口調が
いつもに戻っていた。
「くぅうううう」
「自分でできないなら
こっちでやるけど」
「クソウ! クソウ!!」
ハクアは
懲りずにもがいている。
「離してミカ」
「いや」
私は次朗君の腕を
掴んだままだった。
離れたくなかった。
一度でも離れたら
無くしてしまう気がした。
「ミカ」
次朗君が優しく
私の手に触れる。
「いやだよ
怖いよ…!!」
「クフフフフフフ 皮肉ダッタナァ
何しろ最初にその娘に
気付いたのは
貴様ではなく
アタクシだったのダカラ」
「…」
「直ぐ側にいて
何故貴様が
気付けなかったのか
…分かるか?」
ハクアが嘲う。
私は次朗君の手を握った。
「あの
光と闇の神が
娘の魂の周りに
結界を張ったのだ」
「はぁ?!
アンタが何言ってるの?!」
神鳥さんが怒る。
「なんでお前がそんな事を
知っているんだ?!」
リョウ君も叫ぶ。
「やりそうな事だね
分からなくもないよ」
一方の次朗君は冷静だった。
闇と光の神
それは
闇王ダーマおじさんと
月ちゃんのお父さん、
ドラおじさんのことだ。
