
「再会」と呼べる「出会い」
第19章 廃墟と花嫁
「ミカ
悪いけどこのブーケ
持っててくれる?」
「分かった」
私はブーケを拾った。
そんな余裕無くて
あの時は
気付かなかった。
鼻を近づけると
清々しい香りがした。
心から悪いものが
取れていくような、
心が軽くなるような
爽快感。
それは次朗君と
セックスした後のような…
わわわ
「とりあえず
ここ出ようか…」
「あ うん
大丈夫?」
「まぁ
教会と言っても
廃墟だからね」
そういう次朗君は
私から精気を少し
貰ったとは言え
やはり元気が無かった。
… ゴゴゴゴゴコ
大きくなる地鳴り
一体
何が起きているんだろう。
壁が所々
崩れてきている。
「一応結界は張ったけど
何しろ
あの かんちゃんだから」
「え 神鳥さんがっ?!」
「リョウちゃんとね
ミカのことが
心配で
助けに来てくれたんだよ」
「…」
神鳥さんとリョウ君が
わざわざ助けに…。
涙腺がはち切れる様だ。
「ありがとう
…ほんとに ほんとに…」
「泣いてる場合じゃないよ
ほら」
先に窓から出た次朗君が
私に手を差し出す。
その手に重ねようとした
その時だった。
ガ ゴ …!!
背後の壁が
一気に崩れる。
「…みーつけた」
… !!!!! …
身体が 浮く
「ミカ !!!!!」
次朗君の手が
どんどん遠くなる。
悪いけどこのブーケ
持っててくれる?」
「分かった」
私はブーケを拾った。
そんな余裕無くて
あの時は
気付かなかった。
鼻を近づけると
清々しい香りがした。
心から悪いものが
取れていくような、
心が軽くなるような
爽快感。
それは次朗君と
セックスした後のような…
わわわ
「とりあえず
ここ出ようか…」
「あ うん
大丈夫?」
「まぁ
教会と言っても
廃墟だからね」
そういう次朗君は
私から精気を少し
貰ったとは言え
やはり元気が無かった。
… ゴゴゴゴゴコ
大きくなる地鳴り
一体
何が起きているんだろう。
壁が所々
崩れてきている。
「一応結界は張ったけど
何しろ
あの かんちゃんだから」
「え 神鳥さんがっ?!」
「リョウちゃんとね
ミカのことが
心配で
助けに来てくれたんだよ」
「…」
神鳥さんとリョウ君が
わざわざ助けに…。
涙腺がはち切れる様だ。
「ありがとう
…ほんとに ほんとに…」
「泣いてる場合じゃないよ
ほら」
先に窓から出た次朗君が
私に手を差し出す。
その手に重ねようとした
その時だった。
ガ ゴ …!!
背後の壁が
一気に崩れる。
「…みーつけた」
… !!!!! …
身体が 浮く
「ミカ !!!!!」
次朗君の手が
どんどん遠くなる。
