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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

私は次朗君に電話をかけた。

なんでもいい
ただ声が聞きたかった。

そうすればこの不安も
少しは払拭できる
…そう思った。

なのに

『おかけになった電話番号は
 電波の届かない所にあるか
 電源が入っていないため
 繋がりません』


一体今
どこにいるんだろう。


部活には
出ないという事だけで
詳しいことは
何も聞いていない。





不安だよ 

怖いよ



井崎建設の会長さんの
射抜くような鋭い目が
棘の様に
いつまでも脳裏に刺さる。




  … ♪ ♪ ♪



「!」




着信音が鳴った。
発信元は公衆電話

きっと次朗君だ!

そう思った。

だけど





「よぉ ミカ
 やっと出た」



その声が耳に入るや否や
私の全身は
悪寒に襲われた。




電話をくれたのは
優司くんだった。

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