
「再会」と呼べる「出会い」
第16章 それは襲い来るもの
「園田さん
怪我ない?」
「…はい」
駆け寄ると
彼女はもう半泣き状態だった。
「ごめんね
掴まって」
事態は一刻を争う。
土手が決壊するかもしれない。
何たって
月子さんと
もう一人の月守、
そして敵の親玉でもある
エレミムがいる。
俺は園田さんを抱き上げると
「すぐ戻りますから
くれぐれも
生き延びてくださいね
次朗さん!」
「はいはーい」
多分、大丈夫。
言い聞かせながら
俺はこの場を後にした。
他に誰もいなかったというのは
幸いだったけど…
俺は人間がその場に近付けない様
風で周囲を囲った。
「松井…さん?」
「君は大丈夫
俺が家まで連れて行く
…えっと
詳しいことはおばあちゃんに
聞いてくれる?」
「おばあちゃん に?
あの 由芽は??」
「心配要らないよ
なんたって最強らしいからね」
「??」
俺は園田さんを抱く腕に力をこめた。
本来ならこんな事有り得ない。
シチュエーションに感謝
…は不謹慎か…。
そもそも俺
生徒相手に何考えてんだよ…。
しかしながら
首に回された園田さんの
腕にも力がこもると
なんだかたまらない気持ちになった。
…
俺と彼女のことは
また別の話で…。
*…*…*…*…*…*…*
怪我ない?」
「…はい」
駆け寄ると
彼女はもう半泣き状態だった。
「ごめんね
掴まって」
事態は一刻を争う。
土手が決壊するかもしれない。
何たって
月子さんと
もう一人の月守、
そして敵の親玉でもある
エレミムがいる。
俺は園田さんを抱き上げると
「すぐ戻りますから
くれぐれも
生き延びてくださいね
次朗さん!」
「はいはーい」
多分、大丈夫。
言い聞かせながら
俺はこの場を後にした。
他に誰もいなかったというのは
幸いだったけど…
俺は人間がその場に近付けない様
風で周囲を囲った。
「松井…さん?」
「君は大丈夫
俺が家まで連れて行く
…えっと
詳しいことはおばあちゃんに
聞いてくれる?」
「おばあちゃん に?
あの 由芽は??」
「心配要らないよ
なんたって最強らしいからね」
「??」
俺は園田さんを抱く腕に力をこめた。
本来ならこんな事有り得ない。
シチュエーションに感謝
…は不謹慎か…。
そもそも俺
生徒相手に何考えてんだよ…。
しかしながら
首に回された園田さんの
腕にも力がこもると
なんだかたまらない気持ちになった。
…
俺と彼女のことは
また別の話で…。
*…*…*…*…*…*…*
