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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「一体 何なの?」

咲希が隣で怯えている。


助けてあげなきゃ
巻き込むわけにはいかない



私の中で
そんな感情が湧き出た。


え どうやって??


「ご同行願えますか?
 神鳥由芽さん」


女の人が日傘を畳みながら、
ゆっくり近づいてきた。

怖いくらい美人だ。



「知らない人に
 付いて行っちゃいけないって
 教わったでしょう?」


女の人の向こう側
学校側から土手を上がって来たのは

「…松井さん」


学校の図書館司書、
松井さんだった。


「たろちゃんナーイス」

「いきなり親玉ですか?
 昼間の事といい
 今日は盛り沢山ですね」


松井さんがゆっくりと右手を回す。

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