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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「だって
 …っはぁ 
 あたし また
 また …」

ガタガタ
神鳥の身体が震えだした。


俺はもう限界だった。



「…?  …せんせ」





俺は震える神鳥の身体を
抱きしめていた。



「大丈夫
 俺はここにいるよ」

「……… ぇ」





神鳥の腕が
俺の背中にまわる。



俺の胸で
彼女はひたすら謝っていた。







俺はそれを全て包み込むつもりで
抱きしめ続けた。













カーテンの隙間から
橙色の陽が差し込む。

そろそろ
部活が終わる時間だ。

*…*…*…*…*…*…*

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