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「再会」と呼べる「出会い」

第16章 それは襲い来るもの

「目の前の景色が…
 町が壊れてて
 山も崩れてて…
 地面にも大きな穴があいていて…っ」


次第に、声に嗚咽が混じる。


「身体が砂に…っく …砂に
 …あのっ すみませんっ」



『身体が砂に』




俺 だ。



「最近その夢を
 よくみるようになって

 最初は凄く優しくて温かくて
 …幸せ なのに っ
 …けど顔を 思い出せなくてっ」

「顔 誰のだ?」

「…」


顔を上げた
神鳥の表情が固まる。


「だめ」

「?」


ガ タ ン


神鳥が突然立ち上がる。


「やっぱりダメ
 私 先生の近くにいれない」





「何故 そう思う?」

神鳥の表情は酷く、
怯えていた。




あぁ もう大丈夫なのに。









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