
「再会」と呼べる「出会い」
第16章 それは襲い来るもの
「準備オッケ
思いっきりどうぞ」
次朗がにっこりと微笑み、
準備室を出ていった。
気を遣ってくれたらしい。
「座れよ」
俺は長机の椅子を引いた。
緊張
していないと言えば嘘になる。
でも
環境まで整えてもらって、
このチャンスを逃すわけにはいかない。
「…」
神鳥は黙って座った。
「聞いたんだろ
物置小屋での会話」
俺は対面するように座った。
「…気付いてたんですか?」
「…教えてもらった」
俺は気付けなかった。
胸に小さく刺さるものを感じた。
「人間じゃないんですか?」
…
「人間だよ みんな」
「けど次朗君は」
「アイツは特別
でも人間だよ」
悪魔の血が混ざってるし、
不死身だけどな。
元々はアイツだって人間だ。
校長先生も
松井先生も
香田も
守人としての血や能力を
受け継いではいるが、
人間だ。
「思い出せないんです」
神鳥の声が震えた。
「毎日
必ず夢を見るんです」
「夢 …?
同じ夢か?」
「殆どは…」
「話してくれるか?」
思いっきりどうぞ」
次朗がにっこりと微笑み、
準備室を出ていった。
気を遣ってくれたらしい。
「座れよ」
俺は長机の椅子を引いた。
緊張
していないと言えば嘘になる。
でも
環境まで整えてもらって、
このチャンスを逃すわけにはいかない。
「…」
神鳥は黙って座った。
「聞いたんだろ
物置小屋での会話」
俺は対面するように座った。
「…気付いてたんですか?」
「…教えてもらった」
俺は気付けなかった。
胸に小さく刺さるものを感じた。
「人間じゃないんですか?」
…
「人間だよ みんな」
「けど次朗君は」
「アイツは特別
でも人間だよ」
悪魔の血が混ざってるし、
不死身だけどな。
元々はアイツだって人間だ。
校長先生も
松井先生も
香田も
守人としての血や能力を
受け継いではいるが、
人間だ。
「思い出せないんです」
神鳥の声が震えた。
「毎日
必ず夢を見るんです」
「夢 …?
同じ夢か?」
「殆どは…」
「話してくれるか?」
