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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

ドッ!!!



「わ」

地面から石の柱が次々と出てくる。



土が駄目なら 石だ

…それでも駄目なら



石柱を避けるため、
次朗さんは背中に
黒い翼を出現させていた。

悪魔特有の黒い翼

月明かりに照らされ、
艶めく様はどこか恐ろしい。


「敵に 俺と同じように
 飛べる奴がいるかもしれない
 …そうなると君の能力は
 不利かもしれないね」

「…そうっスかね」


ザザザ…



「うわ」


砂嵐 


松井さん程の風の勢いは無いが
これならどうだ?


「これ
 たろちゃんと掛け合わせたら
 凄い戦力になりそう」



残念だが
そんな風に冷静に考え事が出来る程
この人にはまだ余裕があるって事だ。


…クソ 悔しい

ミカの分
一発殴ってやりたかったのに…



ザザサ…



次朗さんが地面に手を当て
地表を凍らせる

当たれば多分、俺自身も凍る

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