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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

ある程度大きくなっても
子供の時からの呼び方を
変えてはくれなかった。

一番多感な時期だった
中学時代の俺は
子供扱いされるのに腹が立って
何度も反発した。





「…すみませんでした」




しかし

大学を出た位から
それは諦めに変わった。

この人にとって、
俺はいつまでも『こども』なのだ。



百歳近い実の親が
還暦を過ぎた子供を
まだ心配するように

実の親にとって
子供はいつまで経っても
こども であるように





…はぁ

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