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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない




「何で ミカが井崎優司と
 会ってるの?
 俺は確か君に 
 二人を会わせないように
 頼んだはずだけど」






無駄に美形故の
眼前30センチの威圧感



「次朗
 そう太郎を責めるでない

 奴らが活発化しとる今
 ミカちゃんの事だけに
 集中出来るわけなかろう」 



月王がフォローしてくれた。

隠土先生が佐伯さんと帰ってしまい
一方的に責められる事は覚悟したが…

月王がいてくれて
少し助かった。



次朗さんを抑え込める人物は
限られている。


兄である隠土先生、
121年をずっと生き続ける月王と闇王、
うちの学校の校長先生でもある茜先生、
そして月子 こと神鳥由芽。


この店のマスターである清和さんは
俺と同じような立場なので


「だから松井君は
 次朗さんの代わりに
 急いで助けに行ってくれたんだよ」

「“ホウレンソウ”は基本でしょ」

「そこは
 松井君なりに考えてくれたからで」

「考える余裕があるなら
 真っ先に
 知らせるべきなんじゃないの?」


次朗さんの口調はいつになく厳しい。

だが




「佐伯さんに迫っただけの木瀬君を
 立てなくなる程痛めつけておいて、
 手を出した井崎優司の事を  
 殺さない保証はありますか?」


只 責められるのは癪に障る。

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