
「再会」と呼べる「出会い」
第13章 ごめんなさいじゃ足りない
「煮っ転がし美味しいね」
「それは殆ど佐伯がやってくれたんだ」
「へー…
料理部長 やる時はやるんだね
イカ飯も得意なんだっけ?」
「得意…って言っていいのかな」
好きな人に料理を誉められるって
なんだか特別な気分になる…。
次朗君、イカが大好物なんだよね。
今度何か作ってあげようかな。
「佐伯もどうぞ
手伝ってくれてありがとな」
「いいえ
なんだか勉強になりました」
手際の良さとか、段取りとか
流石家庭科の先生だと思った。
「美味しい」
隠土先生のお味噌汁美味しいな。
きちんとお出汁からとってたもん。
私は面倒臭くなっちゃって
いつも粉末ダシ使っちゃうもんな。
「佐伯 家には連絡してあるのか?」
「晩ご飯は食べてくって
言ってありますから」
「へぇー…
彼氏に
手料理食わせる予定だったんだ」
なんとなく
そう言った次朗君の口調が冷たい。
「手料理に飢えてるって言ってたから
サッカーしてるのに
ちゃんとご飯食べてないのは
どうかと思って」
「手料理に飢えてる?
井崎がか?」
隠土先生が
有り得ないと言わんばかりの表情。
「はい
お母さんも仕事をしてて
なかなか料理は
作って貰えなかったらしくて
…冷蔵庫の中も
殆どが飲み物で
調味料位しかなくて」
「食材は無かったって?」
「はい
調理器具や家電なんかも
最低限しかなくて…
料理自体あまりしないのかなって」
「それって
普段はそこで生活してないって
事なんじゃないの?」
「あ」
松井さんが
私が思いもしなかった部分を
ズバリ指摘した。
「それは殆ど佐伯がやってくれたんだ」
「へー…
料理部長 やる時はやるんだね
イカ飯も得意なんだっけ?」
「得意…って言っていいのかな」
好きな人に料理を誉められるって
なんだか特別な気分になる…。
次朗君、イカが大好物なんだよね。
今度何か作ってあげようかな。
「佐伯もどうぞ
手伝ってくれてありがとな」
「いいえ
なんだか勉強になりました」
手際の良さとか、段取りとか
流石家庭科の先生だと思った。
「美味しい」
隠土先生のお味噌汁美味しいな。
きちんとお出汁からとってたもん。
私は面倒臭くなっちゃって
いつも粉末ダシ使っちゃうもんな。
「佐伯 家には連絡してあるのか?」
「晩ご飯は食べてくって
言ってありますから」
「へぇー…
彼氏に
手料理食わせる予定だったんだ」
なんとなく
そう言った次朗君の口調が冷たい。
「手料理に飢えてるって言ってたから
サッカーしてるのに
ちゃんとご飯食べてないのは
どうかと思って」
「手料理に飢えてる?
井崎がか?」
隠土先生が
有り得ないと言わんばかりの表情。
「はい
お母さんも仕事をしてて
なかなか料理は
作って貰えなかったらしくて
…冷蔵庫の中も
殆どが飲み物で
調味料位しかなくて」
「食材は無かったって?」
「はい
調理器具や家電なんかも
最低限しかなくて…
料理自体あまりしないのかなって」
「それって
普段はそこで生活してないって
事なんじゃないの?」
「あ」
松井さんが
私が思いもしなかった部分を
ズバリ指摘した。
