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「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

三階まで上ると、廊下を進み
一番奥の部屋で次朗君が立ち止まった。

「どうぞ」

そう言って開けた扉の向こうは

…わ





黒い壁 黒い天井 黒い床


壁の黒い本棚にはびっしりと 洋書?
魔法使いの映画で見たような
年代物っぽい背表紙が並んでいる。

天井からは何か下がってる。
よく見ると大王イカの…モビールだ。
壁にもイカの写真
…ほんと好きだなぁ

窓際の机の上では本が平積みになり、
その一番上にはスルメが入ったボトル

更にその隣に目を移すと


「…え」


机のすぐ隣の棚には
沢山の写真が飾られていた。
全部白黒写真

その中の一番古そうなものに

なぜか私がいる。


…似てる なんてレベルじゃない。

私 だ。

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