
「再会」と呼べる「出会い」
第12章 イカ祭りの誘惑
じいちゃんがギックリ腰になった。
連絡を受けた俺は
一緒にいたミカの両親に断り、
すぐに家に向かった。
家の事だし、次朗さんに
連絡入れるのは後からでいいよな。
…折角二人っきりでいる所
邪魔しちゃ悪いもんな。
まさかその気遣いが
「えーっ?!
ぜんちゃんギックリ腰?!」
「そうなんスよ。
え 次朗さんもしかして…」
「何かあったのかと思って…。
ミカん家で晩飯に招待されたけど
断って来ちゃった。」
「あっちゃ~ すみません。
あの、大丈夫なんで
…戻って下さい。」
敵が現れたと
勘違いさせてしまったらしい。
「いーよ
どうせ …家になんか行ったら
歯止めが効かなくなりそうだし。
今日は二人っきりで
過ごせたから満足」
…満足って
好き
なんだなぁ、ミカの事。
こうなるんなら
メールでもしときゃあ良かったな。
けどそっか。
二人っきりで過ごせた って
良かったなぁ、ミカ。
「兄さんに仕事が終わったら
寄るように言っておくよ。」
「あ 助かります。
じいちゃんじゃないと
駄目ってお客さんもいるんで。」
「ぜんちゃん腕利きだからね。
けど、ぜんちゃんも年だからなぁ。
無理しないでって伝えてくれる?」
ぜんちゃん
善吉というのがじいちゃんの名前。
実は先代の土守だ。
だから次朗さんとも
古いつき合いで親しい。
うちは家族全員が土守の事も、
次朗さんの事も知っている。
連絡を受けた俺は
一緒にいたミカの両親に断り、
すぐに家に向かった。
家の事だし、次朗さんに
連絡入れるのは後からでいいよな。
…折角二人っきりでいる所
邪魔しちゃ悪いもんな。
まさかその気遣いが
「えーっ?!
ぜんちゃんギックリ腰?!」
「そうなんスよ。
え 次朗さんもしかして…」
「何かあったのかと思って…。
ミカん家で晩飯に招待されたけど
断って来ちゃった。」
「あっちゃ~ すみません。
あの、大丈夫なんで
…戻って下さい。」
敵が現れたと
勘違いさせてしまったらしい。
「いーよ
どうせ …家になんか行ったら
歯止めが効かなくなりそうだし。
今日は二人っきりで
過ごせたから満足」
…満足って
好き
なんだなぁ、ミカの事。
こうなるんなら
メールでもしときゃあ良かったな。
けどそっか。
二人っきりで過ごせた って
良かったなぁ、ミカ。
「兄さんに仕事が終わったら
寄るように言っておくよ。」
「あ 助かります。
じいちゃんじゃないと
駄目ってお客さんもいるんで。」
「ぜんちゃん腕利きだからね。
けど、ぜんちゃんも年だからなぁ。
無理しないでって伝えてくれる?」
ぜんちゃん
善吉というのがじいちゃんの名前。
実は先代の土守だ。
だから次朗さんとも
古いつき合いで親しい。
うちは家族全員が土守の事も、
次朗さんの事も知っている。
