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「再会」と呼べる「出会い」

第12章  イカ祭りの誘惑

時間は2時を過ぎていた。


ぐぅ…




…おなか鳴っちゃった。


「腹減ったね」


私達はまだ、あのベンチにいた。


ベンチに並んで座って

他愛もない話をしていた。



「リョウ君に連絡しなくていいの?」

「多分平気
 あの子は察するから」

「リョウ君とは
 ずっとご近所さんだったけど
 次朗君の事は
 全然分からなかったな…」


もっと早く 出会いたかった。


「俺も
 …もっと早く気付けてたら」


ぎゅ




手は ずっと繋いだまま。

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