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「再会」と呼べる「出会い」

第12章  イカ祭りの誘惑

キツイ香水の匂いで
なんだか気持ち悪くなりそう…

一人が私の隣に座った。






もしかして 私絡まれてる…?!




『男運無いですよね』


松井さんの冷めた言葉が
フラッシュバック


い … 



 いやぁああああ!!!



「落ち込んじゃった時は
 バーッと騒ぐのが一番っしょ」

「俺らと遊びに行こうよ。
 気分上げさせる自信あっから。」

もう一人も隣りに…


う 臭いがぁ…




「すみません!!
 私、間に合ってますから!!」


御気分を害さないよう、
目一杯笑顔を作る。

「さようならっ…!!」




逃げろ  逃げろ…!!



…う


「待てよ」


「い 急いでますから

 …っ!!」



やばい 捕まった…


手首の自由がきかない


「折角誘ってんのに
 冷たいんじゃねぇの?」

「放して下さい…」

「なんか犯罪犯してるみてぇで
 ゾクゾクする…
 一応聞くけど小学生じゃねぇよな?」




な     なっ?!!!



「違いますっ!!
 これでも高校生ですっ!!」

「なら いーじゃん」



だ…




小学生って言った方が良かったかも


「行こ 車、すぐそこだから」


グイグイ
無理矢理手首を引っ張られ
もう一方では背中を押され





やだ やだ やだ


怖いよぉ !!


「放してっ!!」



助けてっ…!!





じろうくん








ゴッ…





?!!








突然 背中を押していた手の感覚が
消えた。

「…あ?  

 …っおい?!」




振り返ると



「うちのミカ
 どこに攫って行く気?」



眉間に皺を寄せた 次朗君

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