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「再会」と呼べる「出会い」

第12章  イカ祭りの誘惑

ご馳走してあげるよ

がこの人が言うと恐ろしく
卑猥に感じてしまうのは
…何故だろう。  






けどま、俺が言い出したんだもんな。
ミカ誘って行けって。


仕方ない …覚悟決めるか。


「お供しますよ」

「やった! 嬉しい!!
 凄く楽しみ!」



「よろしく頼むな、香田」

隠土先生が苦笑した。

「この人のお守り、
 最初はしんどいと思うけど
 慣れればなんとかなるから。」

松井さん、お守りですか…


「確か明日と明後日は
 抽選会があるんだよね。
 当たったら生イカ1箱だったかな。」

「そうそう、絶対当てたい!
 けど俺、くじ運悪いからなぁ…
 リョウちゃん、いい方?」

「全然っスよ。
 ポケットティッシュばっか。」


年賀状の切手シートでさえ、
当たった事がない。



そう言えば

確かアイツ、家電とか旅行券とか
よく当ててたっけ。


…一緒に行ければ なぁ…

*…*…*…*…*…*…*

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