
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
この間とは違い、
店内にはお客さんが何人かいた。
本を読んだり、おしゃべりしたり
紙にペンを走らせている人もいる。
お仕事かな
小説家さんだったりして
…なんて。
いけない、今はそんな場合じゃない。
「えっ?!あの木瀬君がっ?!!
ほんと無事で良かったよ!
一緒にいけなくてごめんね。」
「神鳥さんが助けてくれたんだ。
良かったぁ…。」
お昼に図書室であった出来事は
あの場にいた誰かから
早速ヤマチャンやミッチに
届いてしまったらしい。
部活が終わってすぐ、
私は二人に呼び出された。
落ち着いて話せる場所は
…という事で
私はこの店を提案した。
心配をかけちゃうから
話さない方が
いいような気もしたけど
またあんな事があったらと思うと…
助けを求めたかった意味でも
思い切って話すことにした。
リョウ君に相談するのもアリだけど
忙しそうだし、昨夜の事もあるし…。
「木瀬君、前からミカティのこと
狙ってたんじゃないかな。
視線送ってる事、何度かあったし」
「え …全然気付かなかったよ。
木瀬君とはサッカー部に
差し入れに行く時位しか
接点無かったから
特に話した事もないし…」
「優司先輩と仲良いんでしょ?
遠慮してたとか?」
「それだよ、きっと。
優司先輩がある意味抑止力みたいに
なっていたのかもよ。
他のミカティに好意を持つ
男子に対しての。」
ヤマチャンがミッチの意見に同意した。
「ってことはよ、
木瀬君の他にも
ミカティのことを
狙ってくる奴がいるかもしれない」
「え」
「うん、私もそんな気がするよ。
ミカティ、一人になっちゃだめだよ。
香田くんにも一応相談しよっか」
え
「その方がいいかもね。
私たちから話しておくよ。」
…いやいやいや
「二人とも待ってよ!!
そんなの… 大袈裟だよ!
別に私 狙われてなんか
ないってば!!
リョウ君には言わないで!
忙しそうだし…」
有り得ないよ。
神鳥さんみたいな子ならまだしも…
わたし だよ?
店内にはお客さんが何人かいた。
本を読んだり、おしゃべりしたり
紙にペンを走らせている人もいる。
お仕事かな
小説家さんだったりして
…なんて。
いけない、今はそんな場合じゃない。
「えっ?!あの木瀬君がっ?!!
ほんと無事で良かったよ!
一緒にいけなくてごめんね。」
「神鳥さんが助けてくれたんだ。
良かったぁ…。」
お昼に図書室であった出来事は
あの場にいた誰かから
早速ヤマチャンやミッチに
届いてしまったらしい。
部活が終わってすぐ、
私は二人に呼び出された。
落ち着いて話せる場所は
…という事で
私はこの店を提案した。
心配をかけちゃうから
話さない方が
いいような気もしたけど
またあんな事があったらと思うと…
助けを求めたかった意味でも
思い切って話すことにした。
リョウ君に相談するのもアリだけど
忙しそうだし、昨夜の事もあるし…。
「木瀬君、前からミカティのこと
狙ってたんじゃないかな。
視線送ってる事、何度かあったし」
「え …全然気付かなかったよ。
木瀬君とはサッカー部に
差し入れに行く時位しか
接点無かったから
特に話した事もないし…」
「優司先輩と仲良いんでしょ?
遠慮してたとか?」
「それだよ、きっと。
優司先輩がある意味抑止力みたいに
なっていたのかもよ。
他のミカティに好意を持つ
男子に対しての。」
ヤマチャンがミッチの意見に同意した。
「ってことはよ、
木瀬君の他にも
ミカティのことを
狙ってくる奴がいるかもしれない」
「え」
「うん、私もそんな気がするよ。
ミカティ、一人になっちゃだめだよ。
香田くんにも一応相談しよっか」
え
「その方がいいかもね。
私たちから話しておくよ。」
…いやいやいや
「二人とも待ってよ!!
そんなの… 大袈裟だよ!
別に私 狙われてなんか
ないってば!!
リョウ君には言わないで!
忙しそうだし…」
有り得ないよ。
神鳥さんみたいな子ならまだしも…
わたし だよ?
