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「再会」と呼べる「出会い」

第10章 文明の利器

放課後の部活

次朗くんが休みだと分かると
みんな少しがっかりしたような
感じだった。

私としては寧ろ、
いつも通りの部活になって
安心して活動出来たというか
なんというか…





ごめん、そんなの嘘だ。
正直なところ、
私だって少し寂しかった…


…。




ここ最近、心が忙しい。

今日だって

次朗くんと連絡先を交換して、
木瀬君に迫られて
神鳥さんに助けてもらって…

木瀬君に迫られたのは
すごく怖くて嫌だったけど、
神鳥さんとお近付きになれた事は
嬉しかった。

年下なのに…なんだろ
一緒にいて凄く安心出来る。
何が起きても
彼女なら必ず助けてくれる
…そんな心強さを感じるのだ。

ヤマチャンやミッチの存在も
勿論心強いけど、
それとはまた少し違う 何か。



「困ってなくても
 メール送ったりしていいかな?」

「交換したってことは
 メル友OKって事なんじゃない?」

「そっか…」



部活が終わった後
私はヤマチャン、ミッチと共に
あの喫茶店に来ていた。

入り組んだ道だったから、
迷うかな、と思ったけど
案外あっさりと辿り着く事が出来た。

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