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「再会」と呼べる「出会い」

第10章 文明の利器





「うん、けど  大丈夫
 優しくしてくれるし」

「…ほんとに?」

神鳥さんが私を見据える目は
私の心を見ているかのようだ。

「う…うん。  
 
 本当に助けてくれてありがとう。
 そろそろ時間だから、行くね」

これ以上は…
私、また涙腺崩壊しちゃいそう



「待って」



「なんでかな…ほっとけないよ」



「先輩、私、いつでも相談にのる。
 困った事があったら、
 すぐにとんでいくから。」





…だめだよ 神鳥さん


わたし、あなたに

恋 しちゃいそうだよ…。




「連絡先交換しよ ミカ先輩」



神鳥さんの微笑みに
文字通り、ハートを射抜かれた。



神鳥由芽

私の電話帳には
また新しい連絡先が追加された。






『次朗くんと、神鳥さん
 毎日夫婦漫才を
 やってるみたいだってさ』





次朗くんの相手

神鳥さんがなら 
悪くない。



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