
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
「…もう、何やってんのよ」
「心臓、止まるかと思った…」
ヤマちゃんとミッチが
安堵のため息をついて、
その場に座り込んだ。
「…」
私は彼の姿を
まだ目で追っていた。
次朗くんは
準備室の窓の前で立ち止まった。
隠土先生が顔を出す。
窓越しに、一言二言話すと、
彼はそのまま、
窓から準備室に入って行った。
…内履き、
そのままじゃダメでしょ
聞こえてない事は承知で
私は小声で突っ込んだ。
「今 飛んだわよね…」
空気を裂くような、
エミの声に振り返る。
「…」
恐ろしいものを目にしたと
言わんばかりに、
彼女は唇を震わせ、
顔面からは血の気がない。
「無事に着地したから
大丈夫だよ」
「は?ミカアンタ
何落ち着いてんのよ?
ここ、三階よ。
普通怪我するわよ!
運が悪けりゃ死んでるわよ!!」
エミが言うこと、
ごもっとも …なんだけど
なんでかな…?
大した事ではないような気がする。
その理由を
うまく説明する事は出来ないけど
次朗くんだから大丈夫
…そんな感じ。
エミにそう言っても、
絶対に理解して貰えないだろうけど。
「本当に大丈夫だよ
さ、ご飯食べよ」
「…」
エミが信じられないという顔で
窓の外を覗く。
「…いない
一体どうなってるの?
…ま、いいわ。
部活で会えるし」
「今日休むって」
「はぁ?!
…もぉ なによぉ…」
エミが次朗くんに会えない事を嘆いた。
「心臓、止まるかと思った…」
ヤマちゃんとミッチが
安堵のため息をついて、
その場に座り込んだ。
「…」
私は彼の姿を
まだ目で追っていた。
次朗くんは
準備室の窓の前で立ち止まった。
隠土先生が顔を出す。
窓越しに、一言二言話すと、
彼はそのまま、
窓から準備室に入って行った。
…内履き、
そのままじゃダメでしょ
聞こえてない事は承知で
私は小声で突っ込んだ。
「今 飛んだわよね…」
空気を裂くような、
エミの声に振り返る。
「…」
恐ろしいものを目にしたと
言わんばかりに、
彼女は唇を震わせ、
顔面からは血の気がない。
「無事に着地したから
大丈夫だよ」
「は?ミカアンタ
何落ち着いてんのよ?
ここ、三階よ。
普通怪我するわよ!
運が悪けりゃ死んでるわよ!!」
エミが言うこと、
ごもっとも …なんだけど
なんでかな…?
大した事ではないような気がする。
その理由を
うまく説明する事は出来ないけど
次朗くんだから大丈夫
…そんな感じ。
エミにそう言っても、
絶対に理解して貰えないだろうけど。
「本当に大丈夫だよ
さ、ご飯食べよ」
「…」
エミが信じられないという顔で
窓の外を覗く。
「…いない
一体どうなってるの?
…ま、いいわ。
部活で会えるし」
「今日休むって」
「はぁ?!
…もぉ なによぉ…」
エミが次朗くんに会えない事を嘆いた。
