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「再会」と呼べる「出会い」

第10章 文明の利器

うわ やっぱりキラキラしてるなぁ…

「ありがとー、神鳥さんだよね。
 それに、園田さん。」

ヤマちゃんを筆頭にお礼を言う。
黒髪の子は園田さんっていうのか。

「はい」

「イキナリでアレだけど
 二人共部活決めた?」

「まだですよ」

「園芸部に来ない?」

わ ヤマちゃん流石…!
わずかな時間でも
勧誘するつもりなんだ。
…よし、私もっ
ここは料理部部長としてっ

「りょ、 料理部も楽しいよ!」

「来週、見学に行かせてもらいます。
 次朗くんが言ってたんですけど
 お団子作るんですよね?」

「うん…!そうなの!」


次朗くん…



「園芸部も気になってたんだよなぁ」

神鳥さんは園芸部に興味があるのか。

「入部してすぐに芋掘りが出来るよ」

「えっ!ほんとにっ?!」

「由芽、お芋掘ったり、
 野菜を収穫するのが大好きだもんね」

園田さんが微笑む。
女の子同士なのに
その笑顔にドキドキしてしまう。

「じゃ、また」


私達は手を振って別れた。

「うちが有利かな、ミカティ」

ヤマちゃんがニヤリと笑う。

「まっ まだ分かんないよ!
 うちには隠土先生もいるもん!!」

「けど、神鳥さんって
 そういうのは
 あんまり興味なさそうだよ。」

そういえば 
…サバサバしてる感じはする。
隠土先生に
興味を持たない女子だっているよね。

「クラスで聞いたんだけど
 あの子、男に殆ど興味ないらしいよ」

「そうそう、モテるんだけど
 彼氏作った事無いんだって。」

「告白しても、
 みんな玉砕してるらしいよ」

…へー
なんか、もったいないな。

「そうなんだ」

「うちの部の、ニッキーも
 ダメかもね」

「…難しいかもね。」


園芸部の二木君。
入学当初から、
神鳥さんにゾッコンらしい。

「けど次朗くんとは
 仲良いみたいだよ」



「らしいね、
 昔からの知り合いみたいだって」



「夫婦漫才やってるって聞いたよ」

…夫婦漫才







ザワザワする



やだ ザワザワするよぅ…。


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