
「再会」と呼べる「出会い」
第10章 文明の利器
あ 起きなきゃ
「佐伯、調子どうだ?」
隠土先生が
間仕切りのカーテン越しに尋ねた。
「はい、だいぶいいです」
少し寝たら、
なんだか気持ちも楽になった。
「なら良かった
けどあまり無理するなよ」
内履きを履いて、
カーテンを開ける。
開いた窓から入ってくる風が
気持ちいい。
あれは
本当に 夢だったのかな…。
唇に指を当ててみる。
「眠れた?」
「はい…あの
…すみません、やっぱりいいです。」
次朗くんここに来ました?
…とは聞けなかった。
聞いたら また心が動く。
「お世話になりました」
「また、部活で。」
名残惜しさを感じつつ、
私は保健室を出た。
教室に戻ると
ヤマちゃんとミッチが待っていた。
そっか、次の時間は体育だ…。
「ミカティ大丈夫?!
保健室に行ってたんだって?」
「うん 寝不足だったからか
具合悪くなっちゃって」
「体育大丈夫?見学したら?」
「そうしようかな…」
体育の授業は二クラス合同だ。
二人と一緒になれるから、
運動は苦手だけど、楽しい時間。
「寝不足って
…眠れなくなる程悩んだんだね」
「ハハ
体調崩したのは
アレが近いからかも。
寝不足だったのは
本読んじゃったせいもあるし…
今日までなんだ。
後で返しに行かなきゃ」
現実逃避したくて
本を読んだのは事実だ。
全然集中出来なかったけど。
着替えるため、更衣室に入ると
二年生がジャージから
制服に着替えていた。
「うわ いっぱいだねー。」
更衣室はそこそこ広いけど、
流石に4クラス分の女子が着替える
となると、密度が濃い。
「ここ、空きますよ!」
あ
にこやかに呼んでくれたのは
あの、神鳥さんだった。
黒髪の綺麗な子も一緒だ。
「佐伯、調子どうだ?」
隠土先生が
間仕切りのカーテン越しに尋ねた。
「はい、だいぶいいです」
少し寝たら、
なんだか気持ちも楽になった。
「なら良かった
けどあまり無理するなよ」
内履きを履いて、
カーテンを開ける。
開いた窓から入ってくる風が
気持ちいい。
あれは
本当に 夢だったのかな…。
唇に指を当ててみる。
「眠れた?」
「はい…あの
…すみません、やっぱりいいです。」
次朗くんここに来ました?
…とは聞けなかった。
聞いたら また心が動く。
「お世話になりました」
「また、部活で。」
名残惜しさを感じつつ、
私は保健室を出た。
教室に戻ると
ヤマちゃんとミッチが待っていた。
そっか、次の時間は体育だ…。
「ミカティ大丈夫?!
保健室に行ってたんだって?」
「うん 寝不足だったからか
具合悪くなっちゃって」
「体育大丈夫?見学したら?」
「そうしようかな…」
体育の授業は二クラス合同だ。
二人と一緒になれるから、
運動は苦手だけど、楽しい時間。
「寝不足って
…眠れなくなる程悩んだんだね」
「ハハ
体調崩したのは
アレが近いからかも。
寝不足だったのは
本読んじゃったせいもあるし…
今日までなんだ。
後で返しに行かなきゃ」
現実逃避したくて
本を読んだのは事実だ。
全然集中出来なかったけど。
着替えるため、更衣室に入ると
二年生がジャージから
制服に着替えていた。
「うわ いっぱいだねー。」
更衣室はそこそこ広いけど、
流石に4クラス分の女子が着替える
となると、密度が濃い。
「ここ、空きますよ!」
あ
にこやかに呼んでくれたのは
あの、神鳥さんだった。
黒髪の綺麗な子も一緒だ。
