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「そうね。
　覚えれば、簡単ね。」

隠れ家的な店が、
テレビでもよく特集を組まれているけど
そんな感じなんだろうか？

「あのマスター、
　スイーツも美味しいですけど
　コーヒーも格別なんですよ。
　特別なブレンドをしているらしくて。」

「軽食なんかも、やってんの？」

「はい。
　お薦めは…」

「ダーマスペシャル　ね。」

校長先生がにっこりと教えてくれた。

「ダーマ？え？」

変わった名前…

「フレンチトーストなんですけどね。
　いつも頼む常連さんの名前が
　付いてるんです。」

松井先生が解説してくれた。

「ダーマさん？」

「あれ？ご存知ないですか？」



…？

誰だ？　知り合いにいたか？

現在で外国人の知り合いはいない。
…ん？過去？
もしかして、次朗が言ってた仲間？

「ごめん…誰だっけ？」

「ご存知ないなら…。
　あの店に行けば、
　会えると思います。」

「…うん…？」

“ダーマ”

あだ名か？

「松井先生は会った事あるの？」

「はい。…とても
　容姿にそぐわず、温かい人です。」

「ふふ…見た目は
　初めて会う人には
　少し怖いかもね」

「へぇ…」

なんだか気になる。
会ってみたいな　…ダーマさん