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「再会」と呼べる「出会い」

第4章 兄と弟

…やべぇ これは… 


至福 だった。

生クリーム、スポンジ…ムース?
三重の層になっていて
一緒に口に入れると絶妙にとろける。

「校長先生、どこの喫茶店ですか?」

是非とも教えて欲しい! 

「すぐ近くなのよ
 口で説明するには分かりにくいけど」

「そうそう
 何度か挑戦してますけど
 絶対たどり着けないんです」



「あの辺すごく入り組んでるから
 …似たような建物もあるし」

「私もよ。 
 何度行ってもダメだった」

「地図を書いてもらっても
 行けないんだよなー」

…先生方が口々に語る。

「今度ご一緒しましょ」

「松井先生は行けるの?」

「覚えれば、簡単です。」

松井先生は他の皆には内緒、
というように唇に人差し指を当てた。



「ふふふ」

校長先生が楽しそうに微笑んでいた。

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