
「再会」と呼べる「出会い」
第4章 兄と弟
いやいやいや
だめだ、まず、
落ち着こう!
彼女は月子の生まれ変わりかもしれないが
今は俺の生徒だ。
生徒なんだ!!
…自分に言い聞かせる。
ゴクッ
「おー、隠土先生、
イケる口ですねぇ」
アルコールを摂取しても
浄化の力が邪魔して酔えない。
「はぁ…」
「晴一どうした?
ため息なんかついて
…悩み事があるなら
いつでも聞くぞ 」
明るく、林田先生が言う。
相談なんて、出来るかっ!
神鳥は林田先生が
受け持つクラスの生徒だ。
「…すみません
大丈夫です」
「お待たせしましたーっ!」
「隠土先生!
お誕生日おめでとうございまーす!」
…あ
久保先生、山寺先生がワンホールサイズの
ケーキを持って現れた。
「おめでとうっ!」
「おめでとうございます!!」
わー…
「あ ありがとうございます。」
なんか
…今更な感じではずかしいっ!!
…嬉しいけど。
そう言えば、誕生日を祝って貰うのは
何年振りだろう…。
現世 子供の頃、
両親は誕生日の日だけは
休みをとり、早めに帰って来て
婆ちゃんを含め、
家族みんなで祝ってくれた。
…大学に入って、独り立ちしてからは
物だけを送りあう程度だったが。
前世でも
両親は俺やカラスがまだ子供の頃、
早くに亡くなってしまったが、
カラスやミズカ、ミズイシやハナエ
それも家族みんなで祝ってくれた。
二つの記憶は混同しながら
俺を幸せな気持ちにした。
「このケーキ、美味しいんですよ。
校長先生が行きつけの
喫茶店のマスターが元パティシエで。
今は趣味で作ってらっしゃる
そうなんですけどね
よく差し入れ、頂くんですよ」
「うわ…なんか豪華ですね。」
…モンブラン?
細く絞られた黄金色のクリーム
フンワリとした生クリームの上に
飴細工で出来た
HAPPYBIRTHDAYの文字が
店の証明に照らされ、
キラキラ輝いている。
上品にまぶされたナッツの粒
…うまそ
中はどうなっているんだろう。
だめだ、まず、
落ち着こう!
彼女は月子の生まれ変わりかもしれないが
今は俺の生徒だ。
生徒なんだ!!
…自分に言い聞かせる。
ゴクッ
「おー、隠土先生、
イケる口ですねぇ」
アルコールを摂取しても
浄化の力が邪魔して酔えない。
「はぁ…」
「晴一どうした?
ため息なんかついて
…悩み事があるなら
いつでも聞くぞ 」
明るく、林田先生が言う。
相談なんて、出来るかっ!
神鳥は林田先生が
受け持つクラスの生徒だ。
「…すみません
大丈夫です」
「お待たせしましたーっ!」
「隠土先生!
お誕生日おめでとうございまーす!」
…あ
久保先生、山寺先生がワンホールサイズの
ケーキを持って現れた。
「おめでとうっ!」
「おめでとうございます!!」
わー…
「あ ありがとうございます。」
なんか
…今更な感じではずかしいっ!!
…嬉しいけど。
そう言えば、誕生日を祝って貰うのは
何年振りだろう…。
現世 子供の頃、
両親は誕生日の日だけは
休みをとり、早めに帰って来て
婆ちゃんを含め、
家族みんなで祝ってくれた。
…大学に入って、独り立ちしてからは
物だけを送りあう程度だったが。
前世でも
両親は俺やカラスがまだ子供の頃、
早くに亡くなってしまったが、
カラスやミズカ、ミズイシやハナエ
それも家族みんなで祝ってくれた。
二つの記憶は混同しながら
俺を幸せな気持ちにした。
「このケーキ、美味しいんですよ。
校長先生が行きつけの
喫茶店のマスターが元パティシエで。
今は趣味で作ってらっしゃる
そうなんですけどね
よく差し入れ、頂くんですよ」
「うわ…なんか豪華ですね。」
…モンブラン?
細く絞られた黄金色のクリーム
フンワリとした生クリームの上に
飴細工で出来た
HAPPYBIRTHDAYの文字が
店の証明に照らされ、
キラキラ輝いている。
上品にまぶされたナッツの粒
…うまそ
中はどうなっているんだろう。
