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「再会」と呼べる「出会い」

第4章 兄と弟

「子供、男の子だったんだけどね
 可愛くってさー。
 俺、元々子供は好きだったけど
 自分の子供って、又特別可愛いんだよね!

 もっと欲しかったけど
 俺、身体は死んでるようなもんだから
 …それ以上は出来なかった。

 …大きくなって
 結婚して、孫が産まれて。
 ミズカと散々可愛がったな…」



…百年の間に色々あったんだな。

お前は長い時を、
出会い、離れながら生きてきたのか。


「ミズカとはずっと一緒だったよ」



「…そっか
 ミズカは幸せだったろうな」



ミズカ


彼女はカラスとは年が近い事もあり、
特に仲が良かった。

いつも一緒だった…。 

俺にとっては本当の妹のようだったが、
カラスにとっては…

生まれたその時から
一番大切にしたいものであり、
一人の女性として見て、
好意を寄せる相手だった。



そして
ミズカもカラスと同じ気持ちだった。


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