
溺れる愛
第26章 選択肢は一つ
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う……頭が、痛い………。
ここは……どこ…?
ゆっくりと重い瞼を開けると
周りには沢山積み上げられた鉄の塊や木箱。
全身にひんやりとした感覚から
自分の身体に目をやると
かろうじて服は着ている状態だったことにホッとする。
だけど、後ろ手に両手を縛られていて身動きが取れない。
寒い……。
ドレス姿でしばらくの間、ここに寝かされていたのだろう。
身体が芯から冷えていた。
薄暗い……ここは倉庫か何か…?
ほんのり潮の香りもする…。
海辺の倉庫…
それだけで、何かが背筋を這った様な気がした。
