溺れる愛
第21章 波乱の合コン
しばらく1人で会話に混ざらずちびちび飲んでいると
突然入り口が開いて、男性陣から
「遅いぞ、川上!」
という声が上がった。
川上…?
そう思って顔を上げると…
「すみません、遅くなりました!」
そう言って頭を下げた男性の顔を見て
私は息をのんだ。
『…先輩……?』
小さく呟いた私の声が、その人に聞こえたらしく
ふと視線がぶつかると
彼もとても驚いた顔でこちらを見た。
「…君……芽依か…?」
先輩…やっぱり先輩だ…!
どうしよう…
あの頃より更に格好良くなってる気がする…。
ふわっとパーマのかかった髪はそのままで、
でも茶色かった髪は黒くなっていた。
それもそうよね…社会人だもの…。
『…お久しぶりです…先輩』
那津の時とはまた違う…
なんとも言えない胸の高鳴りを感じた。
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