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甘い恋の始まりは最悪の出会い

第2章 虎我の過去


コツコツコツ…

居酒屋から出てもう何分歩いただろうか?

未だ腕を引っ張られたまま半ば連行されてる気分で歩いていた。

付近はもう住宅街が並んでいる。

虎「あの…一体何処向かってるんすか…?」

しびれを切らした俺は前を歩いている藤澤さんに聞いた。

藤澤さんは泊まってクルリと振り返り、俺を見た。

美「今からあたしの家に行って、素早く書類を作れるように練習するの。」

………………え?

虎「俺が藤澤さんの家に上がっていいんすか?」

俺は1番気になったことを聞いてみる。

だってさ、こんなに美人なら彼氏もしくは婚約者ぐらいいるだろ?

美「あ、言っとくけど佐藤くんはこれからあたしの家で一緒に寝泊まりするから。朝から晩までみっちり教え込んでやるんだからね!!」

………………は?

余計に意味が分からんくなった。

会社で有名な女の家でポンコツな俺が毎日寝泊りて………許されることなのか?

え、てか、だから!

虎「男と共同生活て彼氏許してくれんの?」

絶対的問題点を質問した。

そしたら藤澤さんがキョトンとしてから数秒後に大爆笑をした。

美「はははは!え?それ、マジで言ってんの??はははは!」

いやいや、俺はこれから至って真面目ですけど。

と内心で思ったのが通じたのか、

美「あたし彼氏いないし~

仕事一途だし~

寂しい女なんですけどぉ~?

それくらいのことは自分で察してくださぁーい。
あたし自分で言ってて虚しくなりまーす。」

笑いながら言う藤澤さんに俺は大真面目な顔で

虎「え、嘘ですよね?」

と言った。

ぐいっ

藤澤さんは俺の腕をまた掴んで歩き出した。

美「だぁーかぁーらぁー!真面目にいないし!
てか、いたら佐藤くん家に呼ばないでしょ?普通。

なんなら佐藤くん彼氏になる??ははは!」

それを聞いて俺はマジで藤澤さんに彼氏がいない事を信じた。





そしてそれから本当に3ヶ月間 美咲の家で寝泊りをした。

が、美咲の家で暮らし始めて2ヶ月を過ぎた辺だった。

歯車が狂い始めたのは。

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