
甘い恋の始まりは最悪の出会い
第2章 虎我の過去
馬鹿にしたような笑い声にムカついたのか、藤澤さんが部長にそして、俺を馬鹿にした社員に向かって
盛大な爆弾発言をかましたのだ。
美「なら、今度の営業成績No.3までに入れさせてみせますよ!」
と。
凛とした真っ直ぐで真剣な目をした藤澤さんに圧倒されたのか、笑い声が一斉に止み、シンとした空気が広がる。
そんな中俺は…
虎「!!?」
藤澤さんを見上げて驚いてる形で固まっていた。
流石にそれは大口を叩き過ぎだ。
俺はそんなに出来た奴ではない!
俺は必死に目で藤澤さんに伝えようとする。
が、
藤澤さんはチラリと俺を見るなりニヤリと笑ってまた、部長たちの方に向き直った。
部「もしそれが果たされなかったとき、どうするんだ?」
藤澤さんにさらに追い討ちをかける部長。
美「私をどっか違う部署に飛ばすなり、辞めさすなりお好きにどうぞ?」
藤澤さんがニッコリと微笑みながら言った。
や、ヤバイ。
それはなんでもヤバすぎるだろ。。。
虎「ふじさ」
部「わかった。そこまで言うならやってみろ。」
………………え?
俺の言葉に被せて言った部長のひと声。
そのひと声で俺は固まり頭が白紙になった。
虎「………」
訳が分からなかったがとりあえずチラリと藤澤さんを見上げると…
美「良かったぁ♪ありがとうございます!」
とまぁ満面の笑みで部長にお礼を言っていた。
「「「……えぇーーーー!?」」」
そしてその次にその場にいた社員からの驚きの声が一瞬にして居酒屋に響き渡ったのだった。
