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隠れて甘いkissをして

第75章 誇り

「只今ご紹介に預かりました、立花彰くんの友人の、七瀬隼人と申します。

……ご存じ無い方がいらっしゃるかと思いますが

僕はこれでも一応、俳優という仕事をしています」




その言葉に、あちこちから笑いが起きる。


隼人はご両家に冒頭の挨拶を述べた後、いつもの口調に戻った。




「先程僕の妻が香ちゃんのスピーチをしましたので、僕は彰の事について暴露………

いえ、お祝いの言葉を述べさせていただきます」




隼人にこんな言い方をされたら、立花は気が気じゃないよね。


なんだか、私までドキドキしてくる。



隼人は、穏やかな表情になって


ゆっくりと話し始めた。




「………少し、自分の話にもなるんだけど。


俺は去年の3月に日本を離れ、海外で新たな仕事に挑戦していました。


2年はかかると見込んでいたんだけど


こっちに大切な人を残したままだったから……


待っててくれる彼女に早く逢いたくて


多分、今まで生きてきた中で、1番がむしゃらに仕事をしたと思う。


その成果もあり、俺は1年で日本に帰ってくることができたんです」

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