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隠れて甘いkissをして

第74章 大切なひと

私は気になって、後ろをちらっと見た。




「……………っ

ほ、ほんもの………!?」


「うん。本物」




1人が震える声でやっと口を開くと、隼人はしれっとして答えた。


フォーマルスーツを着て、髪をビシッと整えているから


いつものオーラが半端なく発揮されてて、神々しい光を放つ謎の生物にさえ思える。


サングラスをしているから表情は分からないけど、口元は優しく微笑んでいた。



もう……


他の人にバレるのも時間の問題だよ……




「わ、私……」




アンナと呼ばれた隼人を好きな子が、目を潤ませる。




「私があと10年早く生まれて……

隼人の恋人になりたかったです………」




その子は、隼人のさっきの言葉にすごく感動していた。

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