
隠れて甘いkissをして
第74章 大切なひと
「……………!!」
その声を聞いて、私は体が固まる。
どこからともなく現れた彼は
すぐ隣りのテーブルの前にしゃがんで、2人の女の子を見上げていた。
ちょ……ちょっと…………!!
私は反射的にバッと目線を外し、逆の方向を向いた。
「君達まだ10代でしょ?
残念だな。
俺があと10年若かったら、可愛い君と出逢えてたのにね」
「「……………!!///」」
低くて色気のある声に、クラッとする甘い言葉。
そっちを見なくても……
突然隼人に話しかけられた2人の女の子が
衝撃で放心している姿が、目に浮かんだ。
