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隠れて甘いkissをして

第72章 旅立ち

「何よ隼人。

あんたそのネックレス、今更渡すわけ?

去年急いでアタシに買いに行かせたくせに」




アンジーが振り返って、呆れたように言った。




「……隼人……

クリスマスプレゼント……

わ、私何も用意しなかったのに……」


「大したものじゃねーよ」




隼人は笑うと、もう一度私にキスをする。


そして………




「………好きだよ、由宇。

必ず、帰ってくるから」


「………うん。

私も……だいすき……」




隼人は最後に、とびきりの笑顔を私に見せて


そのままアンジーと一緒に、搭乗口へと向かった。

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